(女性弁護士の法律コラム NO.142)
今年1~6月に心理的虐待を受けたとして、全国の警察が児童相談所に通告した18歳未満の被害児童は5670人で、上半期としては過去最多だったことがわかった(2013年9月12日付け京都新聞)。
うち、子どもの目の前で配偶者や親族らに暴力をふるう「面前ドメスティック・バイオレンス」の被害が3840人と67.1%を占めた。
子どもの目の前で、「産まなければ良かった」「殺すぞ」と暴言を吐いたり、配偶者に暴力をふるったりすれば、子どもに大きな精神的ショックを与えることは間違いない。
多くの研究で、暴力を目撃した子どもは後遺症に後々まで苦しみ、人間関係を築いたり、攻撃的な衝動を抑えたりする能力が欠如しているという結果が出ている(ジュディス・ウォラースタインほか著「それでも僕らは生きていく」より)。
どのような理由があろうと、暴力は絶対に認められない。
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