(女性弁護士の法律コラム NO.191)
1月19日、京都市ひとり親家庭支援センターにおいて「離婚について」というタイトルで講演をしてきました。
昨年に続き2回目です。
一口に「離婚」と言っても、夫婦関係はれぞれ全く違うものですし、抱えている悩みも異なります。
ですから、私の話は「離婚について」の基礎的なことをご説明するという内容でした。
個別のご相談は、引き続き、午後に法律相談を行いました。
統計によると、2012(平成24)年度の離婚件数は22万2000組で、これは約2分22秒に1組が離婚していることなります。
近年の離婚の特徴で、最も大きな変化を感じるのは、子どもをめぐる問題です。
離婚あるいは別居後に子どもを養育監護していない親の方からの、子どもとの「面会交流」の調停申し立てが、2013年には初めて1万件を超え、10年間で倍増しています(2014年8月18日付け毎日新聞)。
少子化や男性も子育てに関わってきていることなどが背景にあると思われますが、他方では、離婚や別居の原因が配偶者の暴力(DV)にあって面会交流には親同士の難しい問題が含まれているケースもあります。
今回の受講者は、離婚を考えているという、比較的結婚期間の短い方が目立ちました。
基礎的なことをきちんと理解した上で、離婚に臨むことは大切だと思います。
そんな皆さんのお力に少しでもなれたら、と思っています。
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