(女性弁護士の法律コラム NO.198)
ある事件の関係で病院にカルテ開示を依頼し、今日の午後、その病院まで出かけることになった。
その訪問先の病院の近所に、私の約10年前の依頼者の方がお店を経営していることを知っていたので、病院に行く前に、初めて立ち寄ってみることにした。
その方は、離婚事件の元依頼者女性で、夫によるDVが原因だったが、1審ではDVが認められず敗訴した。
そのため、大阪高裁に控訴し、控訴審ではDVそして離婚が認められ、逆転勝訴した事件だった。
その意味で、とても印象に残る事件だった。
彼女は、別居後、着物地による洋服・小物・アクセサリーなどを販売する店を開き、子ども二人を育てた。
ブラブラ歩いてその店を見つけ、中に入ると、そこに元気そうな彼女がいた。
「イヤーッ、先生!」「久しぶりやねえ」
子どもさんも既に成人し社会人となっているとのことで、ひとしきり近況話に花が咲いた。
そして、彼女は、11年間店を続けたが、来月には店を閉め、着物地の洋服作りの教室を開くと語った。
「店があるうちに来られて良かった!」
店を経営して、色んな人との新しい出会いがたくさんあって楽しかったと語った彼女。
次の人生もきっとまた別の新しい出会いが待っていることだろう。
彼女の人生の一端に関われて本当に良かったと思った。
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