1. 2012年7月

2012年7月アーカイブ

疑わしい??

いつものことと言えば、いつものことなんだけど、一定の刑事事件では、保釈が認められない。

もともと、日本における保釈率は極めて低い、と定評?があるくらい(それでも最近は少しは改善されているというデータがあるみたいだが)だから、保釈請求が認められなくても、またか、という印象がぬぐえない。
たいがい理由とされるのは、「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」があるから、ということだ。
捜査段階から、全部認めて、反省している姿勢を示しても、裁判官には全く響かない。 犯罪を行ったんだから、「相当な理由」は「優に認められる」らしい。  あーあ  可能性がわずかにあること(可能性だけならどんな事件でも「有り」になるでしょ)が、「相当な理由」にはならないんだけどなぁ。  
と、毎度のことながら、うんざりしてしまう。

接見室

逮捕されたり、勾留されたりした場合、留置施設等に閉じ込められてしまう。 それでも、普通は誰でも会うこと(接見)ができる。 ところが、とにかく孤独にして自白をとりたいという捜査官は、すぐに「接見禁止」を求め、裁判官がこれまたすぐに認めてしまう。 困ったものだ。 身体拘束中に外の世界との連絡が取れないことがどれだけ人を圧迫するのか、全然わかっていない。

そんなときでも、弁護人は会うことができる。  それも、一般の接見と異なり、立会人はない。
そんなとき、「職員からこづかれてけがをした」と訴えられたらどうするか。 けがは時間とともに治ってしまう。 そうかといって、留置所内で「証拠保全」なんてそう簡単にはできない。 
そんなときは、ためらわず写真を撮って、私的に「証拠」を「保全」する必要がある。
ところが、とりわけ、拘置所は、写真撮影を禁止、といって圧力をかけてくるケースが目立ってきた。 福岡で軟禁された弁護人のケースもあるが、東京では、写真撮影をしたというだけで弁護士会に対し「懲戒請求」をしてきた。 岐阜でも問題になっている。
国家機関(拘置所)が、懲戒請求なんかしていいのか、という問題はさておき(これはこれで大問題)、写真撮影がなぜ問題なのか。 
拘置所側は、個人(被疑者ら)のプライバシーなども理由の一つにしていたが、こんなのは当然同意の上でやってるんだから問題にならない。 根強くいうのが、施設管理権、写真撮影により逃亡の恐れが生じるらしい。 正直「何を馬鹿なことを!」という気がするが、理屈の上ではそれくらいしかないのだろう。 ただ、そんな理由で制約の根拠となるとは思われない。 弁護活動として必要がある場合には、拘置所からなんといわれても譲れない。 そういう場面には遭遇したくはないが・・・

目撃

いつもの朝の散歩(もちろんわんこの)

そろそろうちに戻るかな、というちょっと変則的な交差点にさしかかった。 ここは家の壁と、店の看板(道路に違法においていてものすごく迷惑)のため右側(西側)の見通しが悪い。
そんなところに前から車が来た。 西側からも車が来ている。 前から来る車は止まるだろうと思って右端を通って車の横を通り過ぎようとした。 西側から車が来ている(優先道路)から、その車はしばらく止まっているだろうと思ったのだが、「えっ!」というタイミングで左折を始めた。 優先道路の車が止まってくれたのか、と思って振り返った次の瞬間 「ドン!」という鈍い音が聞こえた。 当たられた車の後部ドアはへこんで、左折をしようとした車のフロントバンパーは剥がれていた。
車の横を通り過ぎるとき、運転手は確かに右側を向いていたはず、しかも、西から来た車は1回クラクションを鳴らしているので、止まるものだと思ったのだろう(実際は1回停止している)。 事故ってこんな風に起きるんだ。 確認したつもりで、顔だけ右向いて、実は車の確認をしていなかったんだ。 見たところ、60代くらいのドライバーだった。 
見通しが悪いので、普段から危ないところだという気はしていた。 
あの茶店の看板、撤去の指導はないのだろうか。

起動せず・・・

「パソコン壊れたで」  と家に帰ったら報告?があった。  電源を入れても、立ち上がる途中で、ぷつっと電気が切れ、そのまま立ち上がらない。 

使い出してからは結構期間が経つ。
今となっては、いつ買ったものかも思い出せない。  8~9年前くらいのような気もする。 当時は、まだ、デスクトップといえば、でっかい本体を下に置いて、訳分からないような配線が机の後ろにとぐろを巻いたような状態となり、いろんな電源が(この点は今もあまり変わらない)たこ足配線のように繋がっている。

もう少し壊れる予兆があれば、データ保存をしていたんだけど、仕事用と違いデータの重要性の認識が薄い。 壊れてしまえばたちまち困ってしまう。  かつては、こんな道具はなかったんだけど、今となっては必要不可欠のようになってしまっているから「無しでいいや」というわけにもいかない。
仕方なく、新しく購入する羽目に。  しかしまぁ、時代の流れというか、新しい方が性能が遙かに勝るのに、購入価格は1/4程度。 ちょっと胸をなで下ろした。 が、それからがまた大変。 配線をどうするのか、セットアップ(これはたいがい勝手にやってくれるが・・・)をどうするか、メール設定(当時はXPの頃だったからか、window7で同じ設定をしても送受信ができない)、しかも、一人で使ってるわけではなく、家族の分をメーラーを別にして設定しているので、他の分はますます分からない。(とはいうものの、家族用のウインドウズ系のは何でか知らないけどすぐに送受信ができるようになってしまった・・・)
最近のは、セットアップもほんと楽になったみたいだが、何年かに1度しかやらない人間には訳が分からない。 だんだんいらいらして、自分が使っている分については途中で放棄した。
ところで、2階のテレビは、まだ地デジ対応していない。 ケーブルテレビの関係でまだ見ることができるが(信号を変換してくれている)、いつまで見られるのか(前は画面の端の方にテロップが流れていた)も忘れてしまった。
そんなときパソコンでもきれいにテレビが(地上波だけだが)見られる。 これでテレビの買い換えは免れられそうだ。  

アオバズク

いつも御所を突っ切って事務所まで通っている。 最近ちょっと御所内のコースを変えて、アオバズクが子育てをしている木下を通るようにした。 ちょっと前までは、毎日枝に止まっている所を見られたが、7月に入ってからあたりから、ずーっと姿が見えない。

ムクドリがその木の洞に出入りしていたので、卵が産めないのではないか、という声が(撮影に来ている人の間から)聞こえていた。 そのムクドリの姿は最近少ない。 もう巣立ったのか?
とすると、その後にアオバズクが入って今抱卵中かもしれない(という声も聞かれた)。
アオバズクは、よたよたしている頃から飛ぶ練習をするみたいで、場合によっては、地面に落ちてくることもあるらしい。 その場合、親鳥がサポートしてきちんとすに戻るようにするから、手を貸さないでじっと見守る、というのが人間側のマナーである(と看板に書かれていた)。
いつまでもアオバズクやオオタカが飛来する環境であってもらいたいものだ。

祇園祭

京都の伝統的なお祭り、 2~3年前、初めて巡航を見に行った(とある会の企画で)。 

知人が鉾に乗っていたりするので、それを見に行ったような感じでしたが・・・ 発見できず。
それは兎も角、毎年、祇園祭の頃に丁度梅雨が明けて、無茶苦茶暑くなる。 今年も、この前の大雨がひとつのきっかけだったか、やっぱり祇園祭(宵山くらいで梅雨が明けたか)で、”京都の夏” がやってきた。 寒暖計は、35度を超えている。 外出ると、腕がひりひりと痛い。 日焼け止めを塗ってないと、緩やかにやけどしているのが実感?できる。
そんな晴れが3日続いているのに、川の流れが結構激しかったりする。 ほぼ毎日のように行く丘の遊歩道も所々水が流れている。 山の保水力はすごい。 それにしても、3日前の雨はほんとすごかったんだ。 それを超える雨量が続いているような九州各地。 災害が起こらないか心配する。
とりわけ、このところ、林業が衰退し、里山が放置され手入れされていないので、保水力も落ち、土砂も崩れやすくなっている。 海の日、京都北山の裾野方に行った時も、山道が、数カ所、小さな崖崩れを起こしていた。 
自然エネルギー等に関し、林業を見直す時に来ているのではないか。 災害防止のためにも、山を守ることが必要だ。 いつまで原発にしがみついているのだろうか・・・ 

大雨

夜中、えらく激しい雨音に目を覚ます。

窓を開けていた2階の床が濡れている。
気象情報を見たら、なんと、うちの隣を流れている川(の数キロ下流)の水量が、どんどん増えており、見ている間も水位が3メートルを超えて、「警戒」状態となった。史上最高値は3メートル60センチくらいだったが、後で聞いたら、その後それを更新し、4メートルにも至っていたらしい。
夜中、「見に行って、流される人がいるんだよな。」とかいいながら、30メートル横の川の水位を見に行った。 なんと、後1.5メートルくらいであふれんばかりの勢いである(川の深さは約4メートルくらいと思われる)。 濁流がすごい勢いで流れている。流されたら、人間の力では太刀打ちできないだろうな、という感じ。 
頼むから氾濫しないで、と祈るような気持ちで、雨雲の動き(テレビ画面の)を見ていると、ようやく雨足が弱まってきた。 水位は徐々に低下。
ホッとしてベッドに戻った。 朝少し水位は少なくなったとはいえ、濁流状態。 近くのお山の下の方の石垣から、あっちこっちから水が噴き出していた。 土砂崩れしないだろうなぁ。
 
今のところに移り住んでまだ10年。 川が決壊したことはないが、京都市内でも床上浸水の場所が出たというニュースにまじめに怖くなった。 今はウソのように晴れている。

気温

先週、沖縄に行った頃、京都は結構涼しい日が続いていた。 那覇空港に到着した時、むわっとした蒸し暑い夏を感じた。

それから、京都に戻ってくると、結構涼しい日が続いている。 雨、曇り、という天気なので、気温もそんなに上がらないということもあるが、湿気が少ない。 これが、来週祇園祭あたりを境に、一気に 空気がまとわりつくような京都の夏になるんだろうな。
今、目の前の寒暖計は、気温30度、湿度50%あたりをさしている。 ちょっと前クーラー切ったから気温が上がってきたようだ。 
子どもの頃、気温30度といったら、信じられないくらいに暑かったような気がするが、最近の夏は、気温35度超えるのは当たり前みたいになってきている。 熱中症に気をつけましょう。

ジュゴンの海

先日、青法協という法律家団体の総会が沖縄で行われた。 そこに参加した後、数名で、辺野古の海に浮かぶ島に行った。  辺野古は、いま米軍基地を新設するかどうか、で問題になっているところ。

辺野古の周辺の海は、リーフに囲まれた浅瀬で、アマモの生息地。 じゅごんのえさ場である。
きれいな海で、浅瀬のため白っぽく輝いていた。
こんな海を、潰すなんて信じがたい暴挙だ、と自然に感じられた。  
帰り道、嘉手納辺りから飛んできたと思われる米軍戦闘機が、爆音を残して旋回していった。
こんなものが飛び立つためになぜ沖縄の自然を破壊しないと行けないのだろう。
なぜ日本の土地を提供しなければならないのだろう。
今、辺野古には、日本の税金で作られた米軍基地(キャンプシュワブ)がある。 それだけでも許しがたいことなのに、これ以上、従属的な態度をとり続けることを止めさせないといけない。 
日本が本当に「独立国家」となるためには、米軍基地は全て日本から排除する必要がある。
沖縄から帰ってきて、ますます「野田」というお粗末な首相の顔を見るのが腹立たしくなってきた。

弁護士紹介TOP