1. 憲法を知らない国会議員等
ブログ 歩け。あるけ。

憲法を知らない国会議員等

「憲法」と聞くと、小難しい話か、なんか政治的な・・・という反応が返ってくる。

弁護士でも、憲法を学んでいるはずなのに、「弁護士会が政治的な発言をしない方がいい」などと平気な顔で主張する人もいるので、やむを得ないところか。 世の中、ほとんど全て政治的なことばかりなのに、「政治」と聞くと、拒否反応を示すのは、日本の教育の最もダメな影響なのだと思う。
ま、それは兎も角、国会議員は、憲法を尊重し、擁護しなければいけないという憲法上の義務を負っている(憲法99条)。 誤解してはいけないのは、憲法尊重擁護義務は、国民には課していないということ。  これは本当に重要なところだ。
ところが、自民党の改憲案を見ると、この最も基本的なことさえ理解していないことがわかる。
憲法は、国民が、政治をして行くに当たってそれをになう国家に「義務」を課すものなので、国民の義務は、本当に必要不可欠なものだけに限られている。 
権力を持って、独裁をやりたい、好き勝手にやりたい、と思う 例えば安部のような総理には、憲法はやりたいことを制約させられるものだから、「押しつけられた」「邪魔」と感じるのだろう。
これまで、国民の間から「憲法を変えてほしい」なんていう声はない。 むしろ、憲法の定める内容を実現してほしいという願いの方が多い。 それは、今の憲法の下で、曲がりなりにも生活ができてきたからでしょう。 
憲法は、国家権力の行使を制限するもの、つまり、住民の利益を守るために権力の横暴、行き過ぎ、ほったらかしを許さない、そういうものです。 これは、人類の歴史の英知の結晶です。 これを、明治時代に逆戻りさせるような、世界に赤っ恥をさらす「改正」を許してはならない。

弁護士紹介TOP