大麻使用(所持)を日本では、犯罪として取り扱っている。
大麻使用でのオリンピック出場禁止は「時代遅れ」?アスリートからも批判の声上がる
HP上には、こんな記事も上がっていた。 東京オリンピックのアメリカ代表に選ばれた選手が、大麻陽性で出場禁止となったことに対して、時代遅れだ、との批判がなされているとういうのだ。
覚醒剤をはじめとして、マスコミも使用した芸能人などをつるし上げる。重大法案などの問題が取り上げられるときに、お決まりのように、割と有名な芸能人の薬物使用が問題とされて、本当に大切な方の話題がうやむやにされてしまう。それは兎も角として、薬物使用を何時までも「犯罪」というカテゴリーで捉えることが、世界の流れにも反して、ひどく時代遅れだということを認識すべきだろう。薬物使用→犯罪→刑罰、ではなく、時代は、薬物使用→病気→治療となる。
これは、刑事事件を扱う弁護士にすれば常識であるが、それでも、薬物犯罪は後を絶たず、被告人とされてしまう人も後を絶たない。個人の努力で止められるはずもないのに、裁判官からも未だに意志が弱いと非難されたりもする。ほんとうは、そうやって非難することが、返って立ち直りの機会を奪っていることを自覚した刑事政策が取られるようにならないといけない。日本は、この点でも、国際的な流れから大きく立ち後れている。