多くの警察の留置所は、面会できる部屋が1つしかありません。京都では、2カ所あるところは、五条署と、伏見署管内の留置施設くらいです。
昨年から、裁判員裁判の開始と同時に被疑者国選の対象罪名が拡大されました。そのため、捜査段階から弁護人が付くことが多くなってきています。被疑者段階の弁護活動の基本は、とにもかくにも接見ですから、接見室で他の弁護士等とバッティングするケースが増えてきています。
今年12月には、京都で日弁連の国選弁護シンポジウムが開かれます。今年のテーマは、被疑者国選と言うことで、その中のごく一部のテーマとして接見室が足りているのかを調査もしています。
アンケートを見ていると、2時間待ちや3時間待ちというケースもあります。これじゃ仕事にならない、と接見を諦めて帰ることにもなりかねません。近くの警察ならいいですけど、片道1時間もかけて接見に行ったのに1時間以上待てと言われると、これはつらい。留置場の就寝時間は、午後9時ですが、そんなことも言っていられません。
実際、午後9時を回って接見に訪れることも多々あります。そんな時間に行っても、待たされることもありました。
せめて、1つの留置施設(警察署)に接見室を2つ(以上)は欲しいですね。