1. まる紐と平紐
岡根弁護士のぼやき論壇

まる紐と平紐

山用の靴だけではないような気もするが、このところ、靴紐のタイプとして「丸紐」が多くなってきているような気がする。 値段だけ見ると、これまで一般的だったと思う平紐とそんなに変わらない。 なので、コストだけで、丸紐が増えてきたということでもないような気もするが、たいがい、経費の問題とか手間暇の問題が絡んでいるので、この場合は本当はどうなのか気になるところだ。

仮にコストの問題ではないとしても、この傾向で気になるのは、平紐と比べて、丸紐はほどけやすい、ということが余り認識されていないように思われる点だ。 山靴で、紐がほどけるということは、一歩間違えると 気がついたら谷底へ、ということも生じかねないという危険が伴う。 大袈裟と思われるかもしれないが、山の事故なんて、ほんのちょっとの油断から起きることの方が多いといってもいい。 アイゼンでスパッツを引っかけてバランスを崩した、とか、ザイルを踏んでしまってよろけた、とかで、運が悪ければ何百メートルも滑落する。 
なので、私としては、できるだけ平紐を選ぶ。 やむなく丸紐しかない場合は、フックに掛けるところは、上から下に輪っかができるように通す。 最後のむすびは、蝶々結びのところを二重に捻るようにする。 そうすると、少しはほどけにくくなる。 マラソンの時などにもちょっとのことで解けにくくなるから便利。
ところで、飛行機や鉄道でも、儲けようと思うと儲けに繋がらない安全対策に掛ける費用から削ってしまうのが企業論理。 安全神話にしがみつく原発なんて典型的(原発の場合対策のしようがないが)。 身近なところからでも、安全を考える傾向からは、やっぱり、電気は自然エネルギーに切り替えた方がいい。 

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