2015年3月12日、関西建設アスベスト京都訴訟
の裁判期日がありました。
間もなく提訴から4年、今年6月には結審の予定で、その後いよいよ判決を迎えます。
この裁判は、アスベスト被害の根絶を願う支援者のみなさまに支えられています。
期日後の集会では、これまでに集まった署名のうち26万9874筆(第2次分)が会場に積み上げられました。
全京都建築労働組合によると、これまでに合計50万を越える署名が集まったとのことです。
この膨大な数は、アスベスト被害が大変な問題でありその解決が本当に望まれているということの表れにほかなりません。
過去に建材として使用されたアスベストは現在もたくさんの建物に残されたままであり、その改修や解体の際には、作業をする人がアスベストにさらされ、長い潜伏期間の後に肺がんや中皮腫などの深刻な病気を発症する危険があります。
法廷で証言した原告の方々は、現在も現場で働く人たち、とりわけ若い人たちがアスベストの知識を知らされないまま無防備にアスベストにさらされていることに心を痛めていました。
この問題が一刻も早く抜本的に解決することを願う一筆一筆の署名の重さを感じました。
弁護士 津島理恵