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泡盛でカリー!
弁護士 福 山 和 人
4年ぶりに沖縄に行って来ました。沖縄と言えば、みなさん、何を思い浮かべますか?
海、珊瑚礁、チャンプルー、島歌、基地etc、いろいろあると思いますが、私の場合、や
はり泡盛でしょうか。
泡盛とは言わずと知れた沖縄のお酒のことですが、何故、「泡盛(あわもり)」と呼ぶ
のか、その名前の由来をご存じですか? これについては、昔は粟(あわ)を原料として
作ることもあったため(今は全てタイ米が原料)、「粟盛り」と言い、それが「泡盛」に
なったという説、昔はアルコール度数を計るのに泡をひしゃくから容器に盛ったときの泡
立ち具合で判断したそうで、その名前である「アームイ(泡盛る)」が転じて「泡盛」と
なったとする説などがあるそうです。
泡盛も焼酎と同じと思っておられる方も多いかも知れません。確かに、酒税法上は泡盛
は「焼酎乙類」に分類されていますが、一般の米焼酎は白こうじ菌を使用しているのに対
し、泡盛は黒麹菌を使う点が決定的違いです。黒麹菌は原料の蒸し米と反応してクエン酸
を生成し、それが雑菌の増殖を押えるそうです。気温の高い沖縄県で良質のお酒が作れる
のは、この黒麹菌のおかげなんですね。
泡盛にも、濃醇な甘口からすっきりサラサラの辛口タイプ、クセの強いものからおだや
かなものまで、いろいろな銘柄があります。最近は、さわやかな飲み口の「残波」やすっ
きり飲める「久米仙」などが流行っているようですが、個人的には、まろやかな甘みとと
ろりとした風味の「菊の露」の古酒なども捨てがたいと思います。
まああまり難しく考えないで、仲間とともに泡盛で乾杯しましょう。ちなみに、沖縄で
は「乾杯」のことを、「カリー(嘉例)」と言うそうです。さあ、一緒に泡盛でカリー!
弁護士 福 山 和 人
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