- ホーム >
黒澤弁護士の"知ってますか"
<トップページへ>
財産分与の判断の基準時 〜 別居時?離婚時?
長期間別居をした後、離婚となった場合、別居後に双方の財産状況が
大きく変動していることがあります。
この場合、別居時を基準にして資産価値を評価するのか、離婚成立時
を基準にして資産価値を評価するのかによって、大きな違いが生じるこ
とがあります。
別居時を基準とする考え方は、精算の対象は夫婦がその協力によって
得た財産であるので、夫婦の協力関係が終了する別居時が基準となると
考えます。
他方、離婚時を基準とする考え方は、夫婦の財産関係の清算が離婚の
効果としてなされることから、離婚時を基準とし、ただ、別居後の財産
の変動についてはその他一切の事情として考慮すればよいと考えます。
実務(裁判例)では、事案に応じて判断が分かれている状況です。
弁護士 黒 澤 誠 司
<トップページへ>