1. >
岡根弁護士のぼやき論壇

  

草取り〜農作業はたいへんだ

 先日、かみさんの実家の田んぼで草取りをした。  い草がいっぱい生えている。稲よりも、い草の方の背丈が高い。この 「い草」、畳に使えるのであれば稲よりも「高価」かもしれないが、聞 くところによると全く役に立たないらしい。  さらに、い草自体はおいしくないらしく、鹿が田んぼに入って草をつ いばんでいるのだが、鹿は稲しか食べない。なので、半分食いちぎられ たような稲もあるのに対し、い草は元気いっぱいの伸び放題だ。  私の実家は、田舎ではあったが、田んぼが無く(家の周りは田んぼだ ったが)、1台分の駐車スペースくらいの畑があるだけ。だから、野球 をやっていてボールを取りにはいる以外に、田んぼの泥の中に入ること はまず無かった。  それが、この歳になってはじめて田んぼの草取りを経験した。  畝の間に素足(田んぼの下に石などがあるので靴下は履いていたが) で入る。泥の中にズブズブと入っていく独特の感覚が懐かしい。 田ん ぼに入ったボールを取りに泥田に入って、「稲を踏むな!」と怒られた なぁ。  腰をかがめ、稲よりも多いい草を根っこからひっこ抜く。やってみる と、結構な重労働だ。あまり農薬を使っていないので、雑草は元気で、 どれが稲だか見当がつかないような状態になっている。本当に無農薬だ と、手が掛かるのも半端じゃないんだろう。    草を引っこ抜いていくだけだが、これがどうして結構時間が掛かる。 1時間くらいやっていても、ほんの数メートルしか前に行けない。半日 で、ほんのわずかな草取りしかできなかった。  田んぼはまだまだ草の残っているところが多く、草取りをしたところ だけ、等間隔に稲が列ぶ見慣れた田んぼの風景になっている。  後日、やっぱり腰にきました。ぎっくり腰一歩手前。コルセット撒い たり、変な角度で腰に力が入らないように注意して、ようやく2日くら いで治まってきた。  もう一歩進めば、しばらく「動けませーん!」となるところだった。  食糧自給率が4割を割っているのに、まだ減反を押しつける無能な政 府に腹を立てつつ、農作業ってほんとたいへんだと実感した1日でした。                 弁護士  岡 根 竜 介



<トップページへ>