1. 先物取引相場に手を出してしまった
消費者問題の相談

先物取引相場に手を出してしまった

Q.夫が穀物の相場に手を出して困っています。早くやめてしまえばいいのに、いまやめるとこれまでつぎこんだお金が無駄になる上に多額の借金を背負うというのです。なんとかならないでしょうか。

 
A.相場というのは、主には商品先物取引きのことをいいます。
  先物取引きというのは、現物(この場合であれば穀物)の取引きに先立って予め品物を売ったり、買ってたりすることができるというものです。なかなか馴染みがなくて、一般の人は少しぐらいの説明ではほとんど分かりません。
  重要なのは委託証拠金という少しのお金で大きな取引きができるのですが、得も損も大きく、しかも時の様々な情勢によって相場値段が大きく変動するので、いわゆるくろうとの人でもたちどころに破産に追い込まれることもあるというもので、素人は決して手を出してはいけないものです。

  この先物取引きの非常に分かりにくい仕組みを利用して、一般市民を相場に巻き込み、次から次へと時には何千万もお金を出させる悪徳業者が後を断ちません。
  このような悪徳取引きに巻き込まれた場合、ひとりで関係を断ち切ることはできないといっていいでしょう。
  資料はきちっと保管し、必ず弁護士に相談してください。

  先物取引きについては、弁護士が長年にわたって責任追及の手段を研究しており、多くの成果が生まれています。
  恥ずかしいとかなんとか言わず、きちっと対処することが今後の被害を生まないためにも必要です。