Q.手持ちの不動産を売ろうと考えているのですが、不動産には、いろいろな価格がありますが、それぞれの価格はどのようなものでしょうか。
A.不動産の適正な価格を知るためには、不動産鑑定士に頼むのが一番確実ですが、だいたいの価格水準がわかればよい場合も多いはずです。
一番手っ取り早いのは、不動産業者に物件の価格を査定してもらうことですが、以下のような価格を参考にすることも可能です。
土地については、公示価格、基準地価格、路線価、固定資産税評価額、建物については、固定資産税評価額があります。
公示価格、基準地価格というのは、一般の土地売買取引においても、この価格を参考にして売買価格を決めてもらおうという目的でできたものです。それぞれ3月下旬、9月中下旬頃に公表されます。
路線価というのは、通常相続税路線価のことを言います。路線価は、道路に面している標準的な土地の㎡あたりの価格を表しており、8月頃に公表されます。相続税や贈与税の計算に使われます。
固定資産税評価額というのは、市町村が土地や家屋に課税するための評価額です。固定資産税や不動産取得税、所有権が移転される場合の登録免許税などの課税時に用いられます。