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高山弁護士のニュース時評

 

裁判員制度を考えるI〜裁判員裁判体験記1

はじめての裁判員裁判 昨年5月から裁判員制度がはじまりました。京都でも、これまでに 3件の事件が裁判員裁判で審理されています。  昨年10月下旬には裁判員裁判の第1号事件の審理が行われ、12 月には、私が国選弁護人の1人として(主任弁護人は同じ事務所の古 川美和弁護士です)はじめて担当した事件(第2号事件)の審理が行 われました。 マスコミでも、裁判所から候補者として呼び出された市民の感想、 審理の状況、判決後の裁判員の感想などが報道されています。こうし た報道を通じて、刑事裁判に対する市民の関心が高まり、捜査のあり 方(取調べの可視化など)、裁判員制度の問題点や課題がより広範に 明らかになることを期待しています。 私が担当した事件のあらましは、「平成14年9月、京都市内の路 上で、宴会後の悪ふざけを発端にAさんがBさんの顔を1回殴ったと ころ、Bさんが卒倒して路面で後頭部を打ち死亡した」(傷害致死) というものです。 8月に起訴され、起訴後、2人目の国選弁護人に選任されました。 公判の審理は12月8、9日の2日(実質は1日半ぐらい)、裁判官 と裁判員の評議は12月10日の昼頃まで、判決は同日午後3時と予 定されました。 これからその体験を述べてみたいと思います。                     弁護士 高 山 利 夫



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