3月11日から京都文化博物館で始まった「光の賛歌 印象派展」に、大学時代の友人と二人で行って来た。
雨が激しく降っていたので、すいているかなあと思っていたが、たくさんの中高年女性で大混雑。
いつものことながら、「印象派」への関心は高い。
同じく中高年の私たちも、自然にその群衆の中にとけ込んでいた。
作品は、ボストン美術館やオルセー美術館など、世界の有名美術館から印象派の名画が集められ、展示点数も73点と想像以上に多かった。
印象派の画家たちが活躍した19世紀後半は、水辺が生活に潤いをもたらす余暇を過ごす場所としてクローズアップされていた時代でもあったことから、セーヌ川などの「水辺」を中心とした「光の中の風景」画が多かった。
空、水、光が柔らかい筆致で描かれ、見応えがあった。
文化博物館に大学時代の同級生が働いていると聞いていたので、見終わった後、図々しく立ち寄り、旧交を深めるというオマケもあった。
「印象派展」は、5月11日まで。
ブログ マチベンの日々
めったに読むことがないが、本当に久しぶりに雑誌「女性自身」を買った。
「女性自身」3月25日号に、上記の対談が掲載されており、読んでみたいと思ったからだ。
進行役は、湯浅誠さん。豪華メンバーだ。
瀬戸内さんの講演は、これまで何回か聴いたことがある。
91歳という年齢にもかかわらず、原発反対や平和問題などで全国を飛び回っておられる。
瀬戸内さんからすれば、私など子どものようなもの。
だから瀬戸内さんが頑張っておられるのを見聞きすると、「もう年だから」なんて言っていられない。
対談では、「原発事故のために、まだ福島の故郷に帰れない人たちが13万人もいるというのに、どうやって放射能や汚染水をコントロールしているのか、安倍首相に聞いてみたいですね。」
「憲法改正の動きとか、特定秘密保護法の制定とか、いまの日本の雰囲気は太平洋戦争直前そっくりです」
などと強烈な批判をされていた。
吉永小百合さんは、以前から原爆の詩を朗読する活動をされているが、最近は、原発被災者の詩を朗読したりもされている。
女優だから色々しがらみもあるだろうが、さすが大女優となると違うなあと思う。
吉永さんも「原子力の平和利用なんてない、核というものは共存できないものなんだということを、事故で初めて自覚したように思います」と堂々と述べている。
こうやって、少しでも多くの人が声をあげていくことが大切。
そして、女性雑誌も、芸能人のゴシップ記事ばかりでなく、このような企画ももっと掲載してほしいと思う。
「マチベンの日々」でも何度か書いたが、テレビで蒼山日菜さんの切り絵を知ってから、なんとなく切り絵の魅力に取りつかれている私。
そしてまた、新しい切り絵作家を知った。
3月15日朝のTV朝日の番組「LIFE~夢のカタチ」で放映されたSouMaさん。
蒼山さんの切り絵は、まるでレースのように繊細で美しい。
SouMaさんの切り絵は、繊細な上に、それが立体的となって完成するところにすごさがある。
うまく説明できないが、完成形は立体的だが、そのすべてがどこかで1枚の紙としてとしてつながっているというから驚きである。
人間の技(わざ)というのは、ここまでできるかのかととても感動した。
SouMaさんの作品は、彼女のホームページでも見ることができるが、その作品の立体的な美しさや見事さは、インターネット上では十分伝わってこない気がする。
SouMaさんは、島根県松江市在住ではあるが、大阪には彼女の作品が常設されている店もあるとのことなので、是非、本物の作品を見てみたいと思う。
物は極力持たないようにしようと心がけるようになって、かなりの年月が立つ。
でも、相変わらず、我が家から、なかなか物が減らない。
特にバザーなどに出せない品物として古着と古本がある。
でも、ゴミとして捨てるのは、やはり心苦しい。
古着の方は、最近、京都市と提携した企業が、時期を定めて引き取ってくれることがあり、それを利用することが多い。
古本は、これまでは、専らブックオフを利用していた。
2014年2月18日付け京都新聞朝刊より
「京都市山科区竹鼻地蔵寺南町のNPO法人『山科醍醐こどものひろば』が、古本や書き損じたはがきなどを募っている。東京にある書店(バリューブックス)に買い取ってもらい、その費用を地域の子どもたちの学習支援や福島第1原発事故の府内避難者のために役立てる。」
「昨年3月から始め、1年足らずで6千冊ほど集まった。買い取り額は約15万円になり、養育困難家庭の子どもの食事や入浴、学習補助に使われている」
別に、古本や古着を売って小遣いにしようなどという気持ちはさらさらない。
子育て支援などに役立つなら、こんなに嬉しいことはない。
東京の書店「バリューブックス」のホームページを読むと、チャリティー支援方法も掲載されており、5冊以上であれば、同社が送料も負担してくれるとのこと。
片づけ術では「捨てる」ことが大切と言われるが、ゴミ袋の中に捨てるより、少しでも社会に役立つ方がいいに決まっている。
協力していこうと思う。
※問い合わせは、山科醍醐こどものひろば(075-591-0877)
昨日、家裁での裁判の帰りに時々立ち寄る食堂で日替わりランチを食べたところ、50円アップになっていた。
知らずに前の値段で代金を払おうとしたら、店員さんが申し訳なさそうに「色々、食品が値上がったので、すみません」と言った。
そう言えば、地裁近くの定食屋の昼定食も50円アップとなった。
よく考えれば、消費税率が8%となる4月1日まで、あと45日しかない。
広告やチラシも「消費税率アップ前のまとめ買い」をうたっている。
しかも、5%の税率が適用されるのは、3月末までに注文した商品が納品されることが必要とテレビで報道していた。
自宅や事務所にたくさんの物を保管できるスペースはないが、ある程度は、まとめ買いしておかなきゃね~と思い始めている。
アベノミクスで景気は上向いていると報道されたりするが、ほとんどの人がそれを実感していないのもまた事実である。
物は値上がっても賃金は上がらない、非正規雇用は全雇用者の3分の1を超える・・・・格差がどんどん広がっているだけだ。
こんな社会、なんとか変えないと。
吉野弘さんという詩人が2月15日逝去されたことを新聞で知った。
恥ずかしながら、吉野さんのことは全く知らなかった。
吉野さんの「祝婚歌」は、結婚式の祝辞などで紹介されたりするらしいが、この詩が使われた結婚式に出席したことがなかった。
読めば読むほど、含蓄深く、過去の自分を振り返ると耳が痛い。
夫婦が、この詩のようなことを意識して生活すれば、もう少し離婚も減るのかな。
「祝婚歌」
二人が 睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは長持ちしないことだと 気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することになっても
非難できる資格が自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと気付いているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとか 無理な緊張には 色目を使わず
ゆったり ゆたかに光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
先日、新聞に、家電業界のスマホの次のターゲットはタイムログだと書いてあった。
「タイムログ」って何?と思い調べてみると、「人間の生活における様々な記録」という説明があった。
要するに日記?
いやいや、最近は、体重計における毎日の体重や体脂肪率の数値をそのままパソコンに取り入れたり、GPS付き腕時計によってランニングの距離や時間などをパソコンに記録することができる。
日々のあらゆる記録が正確にパソコンやスマホで管理できるから驚きである。
私のタイムログは、やはりアナログ(手書き)だ。
私たち弁護士は、業務の記録は、業務用の手帳を見れば、ほとんど正確にわかる。
あとは、プライベートな部分。
1つは、家計簿。大学生の頃からずっとつけている。
毎年12月になると、たくさんの種類の家計簿が出版されるが、8年程前から、高橋書店発行の「一ヶ月の収支がひと目でわかる家計簿」を愛用している。
家計簿をずっとつけているおかげで、仕事上も、破産者の家計表のチェックや別居夫婦の間で婚姻費用を決める際の家計の実態把握には、ある程度、自信を持っている。
2つ目は、4年前から「3年日誌」を書くようになり、今年は4年目になるので、また新しい「3年日誌」を購入した。
日記とは言っても、その日に何があったかを記すための、ほぼ備忘録がわりに使っているにすぎないが、何も書いていないと、どんどん忘れていくもので、結構役立っている。
タイムログをつけるというのは、1つの習慣あるいは癖なんだろうと思う。
日本テレビ系列で、先週から放映が始まった「明日、ママがいない」。
芦田愛菜が主演。私はあまりマナちゃんが好きじゃないので、初めは観るつもりはなかった。
ところが、第1話放映後、このドラマが児童擁護施設関係者の人権を侵害しているとして、赤ちゃんポストを設置する慈恵病院(熊本市)が1月22日、放送人権委員会に審議を求める申立を行ったことで、注目されることになった。
そこで、昨日、第2話が放映されたので観てみた。
確かに、すごい内容のドラマだった。
職員が子どもらに「お前らはペット」だとか、「(里親に気に入られたいなら)泣け」とか言ったり、施設に入所している子どもたちも大人顔負けの言葉を吐いたりし、施設外の子どもからイジメを受けたりもする。
慈恵病院の産婦人科部長が「第1回放送後に、施設の子どもがいじめられたとの報告を伝え聞き、緊急性が高いと判断した」と語ったのもうなづける。
私の依頼者の子どもが、父親から虐待を受け何ヶ月か児童擁護施設に入所したことがあった。
また、母親がやむなく子どもを置いて自宅を出たため、児童擁護施設に入所した子どももいた。
その後、その子どもらは、そのような施設で保護されたからこそ、危害を免れ、カウンセリングも受けたりして、現在は母親と共に普通の生活を送っている。
しかし、このドラマの施設職員やの子どもらの描き方では、それが「フィクション」であるとの断りが挿入されていても、どうしても悪く暗いイメージしか持てない。
現在、児童擁護施設に入所している子どもは約3万人にも及ぶという。
ドラマとは言え、その子どもとそこに働く職員らの心を傷つけたり、社会的な偏見をもたらしたりしないような番組作りを強く求めたい。
前回のブログで書いたように、新年早々から風邪を引いてしまい、仕事が始まってもずっと咳が続き体調がなかなか回復しませんでした。
先週も裁判や打ち合わせが入っていたので、仕事を休むことはできませんでした。
NHKの「あさイチ」で、風邪を治す薬はない(できればノーベル賞もの)、風邪は10日も経てば治ると言っていたので、その言葉を信じて、必要以外は、事務所でも自宅でもおとなしくしていました。
そして今週になって、徐々に体力も回復してきました。
先週、たまたま元依頼者のNさんに新年のあいさつと「風邪引いています」とメールをしたところ、すぐに野菜やインスタントおかゆなどをどっさり持って事務所まで飛んできてくれたことには、とても感激し、感謝感謝でした。
今年は少し出遅れましたが、これから健康に気を付けながら頑張ります!
2014年、明けましておめでとうございます。
本日から業務を開始しております。
今年もどうかよろしくお願いします。
ところで、今年は、元日から最悪の幕開けになってしまいました。
1月1日に旅先で38度の発熱。夜中じゅう咳も止まらず、苦しみました。
でも翌朝、熱が下がったので外出したところ、また体調不良に。
「寝正月」になってしまいました。
「体力」や「健康」に過信しない。
肝に命じます。
この年齢になると、クリスマスと言っても、どこかに出かけてディナーを食べるわけでもなく、クリスマスケーキを食べるわけでもなく、時には夜も仕事が入ったりして、日常と全く変わりがない日を過ごすことが多い。
そんな中、先週、元依頼者のMさんからクリスマスカードが届いた。
Mさんのことは、今年4月13日付けブログでも書いたが、難病で車椅子生活であったにもかかわらず、頑張ってずっと一人で生活されてきたが、今年3月、ケア付きの高齢者住宅に転居された。
その後、私が百名山達成したと手紙を出すと、いち早くお祝いの返事をくれたのもMさんだった。
Mさんは、確かクリスチャンだったと記憶している。
カードには、そんなMさんの優しさと敬虔さがあふれていた。
昨日は、元依頼者のGさんがお友達の手作りというシュトレンを持って、わざわざ事務所に寄ってくれた。
あいにく不在にしており、話をすることができなかったが、クリスマスらしい差し入れを事務所の所員皆でいただいた。
Gさんは、離婚後、ボランティア活動などもされたりして、とても輝いて年を重ねている素敵な女性。
仕事の合い間に、ちょっとクリスマス気分を味わうことができ、幸せな気分になった。
全く思いがけないメールだった。
今でも交流が続いている大学時代の友人から、11月初め「タイガースのチケットあり。行かない?」とのメールが突然届いた。
すぐに「行く、行く」と返信。
これまでもブログで書いたように、ジュリー(沢田研二)やピー(瞳みのる)のピンの催しには行ったことがあったが、ザ・タイガース全員のものはなかった。
特に、今年は、トッポ(加橋かつみ)まで加わり、デビュー当時のメンバー全員での復活コンサートが開かれることは知っていたが、そもそもチケットはとれるはずがないだろうと最初からあきらめていた。
それが、思いがけないところから声がかかったという次第。
12月17日、場所は大阪ドーム。
地下鉄駅から、私と似たような「年頃」の女性たちがたくさんドームに向かって行く。
「最初から、みんな立ちっぱなしだったら、どうしよう・・・」などと変な心配をしたりした。
大阪ドームは超満員。実に、総勢3万人の観客。
復活したタイガースは、5人とも60代のオジサンそのものだったが、タイガース時代の歌を聴くと、幼い頃の自分が思い出され、嬉しかった。
「僕のマリー」「落ち葉の物語」「青い鳥」「花の首飾り」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」などなど、往年のヒット曲が次々と歌われた。
少数の人を除いて、観客の大半はスタンディングをせず、からだを揺らしながら、彼らと一緒に口ずさんだりしていた。
逆にアップテンポの曲の時は立てばいいのにと思ったが、わたし自身もそこまでの勇気はなかった。
少し早めの素晴らしいクリスマスプレゼントをもらった気分だった。
2013年12月5日。
なんと対称的な日になってしまったことか。
南アフリカのネルソン・マンデラ氏が死亡したというニュースが世界各国に飛び交った。
ずっと以前、マンデラ氏の半生を描いた映画を観たことがあった。
私は、高校の世界史の授業で南アフリカの「アパルトヘイト」を習っただけで、全く無知そのものだった。
映画を観て、その実態に驚愕するとともに、ネルソン・マンデラ氏という、投獄されても決して主義主張を変えず、南アフリカに「平等」をもたらそうと不屈に闘っている人がいることを初めて知った。
とても感動した。
そのマンデラ氏が75歳でこの世を去った。
他方、日本。
12月5日、日増しに高まる国民の反対世論を怖れてか、秘密保護法案を参議院ではわずか20数時間の審議で委員会強行採決。
翌6日深夜、参議院本会議で可決成立。
民主主義の否定そのもの。
そして、12月9日に、安倍首相が開いた異例の記者会見で語った「秘密の範囲は広がりません」「一般国民は関係ありません」という言葉は、前に「原発はコントロールされている」と語った時と同じくらい空虚で空々しく聞こえた。
形は違っても「不屈」に闘うこと、それがなにより大切。
とうとう12月に入ってしまいました。
今年もあとわずかで終わりです。
うちの事務所の相談室の廊下には、花などを飾れるコーナーがあるのですが、12月になると、今年はどのようなクリスマスバージョンの飾りにしようかと考えます。
これも、また楽しいものです。
そんな折り、最近、勝訴判決によって事件が解決した依頼者Tさんから、お礼と言って花束をいただきました。
Tさんは、自身が受けた多くの苦しみを乗り越えて、今日に至りました。
花束を持って来所されたTさんは、最初の頃とは見違えるほど明るくなっていました。
Tさんからいただいた花は、赤色がたくさんありましたので、今年は、このいただいた花を使って、クリスマス・バージョンのフラワーアレンジメントを作ってみました。
Tさんの喜びと輝きがあふれているようです。
京都府木津川市。
京都府南部にある市で、奈良県に近い。
約1300年前には、聖武天皇が、一時期、恭仁宮(くにのみや)という都を置いたこともある土地である。
その木津川市にマスコットキャラクターがいて、その名前が「いづみ姫」ということを先日の京都新聞で初めて知った。
2012年3月18日、市制5周年の日に生まれ、浄瑠璃寺の吉祥天女像がモチーフとのこと。
「いづみ」という名前は、昔、木津川が「いづみ川」と呼ばれていたことから名付けられた。
次のような歌もよまれている。
「みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」
私と同じ名前がゆるキャラに付けられている、それも京都のゆるキャラに付けられていることは、なんとなく楽しく嬉しい。
ちなみに、この「いづみ姫」は2013年ゆるキャラグランプリでは、総合426位だったそう。
頑張ってね!
(女性弁護士の法律コラム NO.152)
現在、国会で審議中の「特定秘密保護法案」。
11月26日、政府与党によって衆議院で強行採決され、可決してしまいましたが、すぐに参議院で審議が始まっています。
京都弁護士会では、11月29日夕方から弁護士会館前に集合し、「秘密保護法案」に反対するパレードが行われました。
この日は、弁護士だけでなく、事務員さんや依頼者の方など市民の皆さんもたくさん駆けつけ、かなり長い列になりました。
うちの事務所も弁護士・事務局ともども参加しました。
手がかじかんでしまうほどの寒さでしたが、「秘密保護法案、反対!」「知る権利を守ろう!」と言いながら、弁護士会館前から堀川御池まで歩きました。
翌朝の新聞には、なんと約250名参加と書かれてありました。
ところで、自民党の石破氏は、11月29日の自身のブログで、デモのシュプレヒコールを「絶叫」と表現し、「テロ行為」と変わらないと書いているとの報道がありました。
十分な審議を尽くせという多くの国民の声に背いて強行採決しておきながら、抗議や反対の声を「テロ」とたとえるなどとは民主主義を否定するのと同じです。
私たちは、最後まで反対の声を上げていきます。
(女性弁護士の法律コラム NO.151)
現在、国会で審議中の「特定秘密保護法案」。
思わず絶句してしまうほど、ひどい内容の法案です。
「秘密」として指定されるのは、「防衛」「外交」「特定有害活動」「テロ」の4分野ですが、幅広い情報が「秘密」にされてしまいかねません。
例えば、「防衛」分野では「政府が極秘で核兵器を開発している」「自衛隊が海外で武器で人を殺戮している」、「テロ」分野では「テロ対策のため原発の設計・構造・安全性は秘密」など、国家の最も重要な問題がほとんど「秘密」となりかねません。
しかも、秘密の指定は「行政機関の長」が独断で行うことができます。
自民党、公明党、みんなの党の修正協議で、「首相が第三者機関的に関与」することで合意したとされていますが、「首相は行政の長であり、行政の責任者である。行政に対する第三者ではあり得ない」「その歯止めの役割を行政のトップである首相が果たす、というのは内部統制に過ぎず、第三者機関によるコントロールでないことは明確」です(2013年11月23日付け朝日新聞)。
そして、ひとたび「秘密」と指定されると、裁判所にも国会にも開示されません。
他方、刑事処罰については、秘密を漏えいした本人だけでなく、「共謀し、教唆し、又は扇動した者」も処罰されます。
私たち弁護士がそれらの刑事弁護を担当しても、それが本当に「秘密」かどうかなど内容については、弁護士にすら開示されることはありません。
これは、人が処罰を受けるには罪と刑が法律で定められていなければならないとする「罪刑法定主義」の大原則にも反するものです。
「これほど重要な法案をこんな愚かしい議論で通してしまってはならないし、私たちはこんな政治を『仕方ない』と許してしまってはならない」(同朝日新聞)
京都弁護士会では、四条河原町で、秘密保護法案に反対する街頭宣伝を行っています。
また、11月29日には午後4時45分京都弁護士会会館前からパレードを行います。
私たちとともに、反対の声を上げていきましょう!
11月23日、観光客で大混雑の秋の京都で、同窓会があった。
それも、昼間は高校、夜は大学と重なったが、運良く開催時間が異なったので、どちらにも参加することができた。
昼間は、岐阜高校の学年全体の関西同窓会。
今回は関西在住のメンバーが中心の集まりだが、岐阜はもとより、遠く東京など遠方からもたくさんの同級生が来てくれた。
会場が南禅寺の近くだったので、渋滞に巻き込まれた人は大変だったと思う。
私たちの頃の岐阜高校は1学年約500人の生徒がいたので、全く面識がない人もたくさんおり、同窓会で出会って初めて言葉を交わす人もいるが、何度か同窓会に参加するうちに、少しずつ知り合いが増えていくのもまた嬉しい。
夕方からは、京都大学法学部の時のクラス同窓会。
クラスとは言っても大学なので、1~2回生の教養部の時、語学の授業を一緒に受けたり、クラスで討論会などをやったりしたメンバーである。
他のクラスでは、毎年同窓会を開いているクラスもあるらしいが、私たちのクラスは卒業以来初めてだった。
会場は、京大近くの居酒屋さん。
京大の学園祭が開催されていたらしく、それに寄って来たという人もいた。
ほとんどが卒業以来初めて会う人ばかりで、さすがに○十年ぶりの再会に「誰だっけ?」と考えてしまう人が少なくなかった。
でも、しばらく話している内に、当時の面影などが浮かび上がり、男性の多くは髪をロン毛にしていたのに、それがすっかり短く、薄く、白くなって、あらためて時の流れを感じた。
アラカンの私たちだから、そのうち1人2人と欠ける人も出てくるだろう。
実際、高校の同窓生の中には、ここ数年で急逝した方もいる。
今後も、できるだけ会えるうちに会っておこうと思った。